文化機関におけるオープンデータの実践と今後の展望

文化機関におけるオープンデータの実践と今後の展望 近年、世界中でオープンデータの潮流が本格的な盛り上がりを見せており、文化機関においてもヨーロッパ連合によるEuropeanaやアメリカのDigital Public Library of Americaなど欧米を中心に取り組みが進んできています。こうした取り組みでは文化遺産オープンデータ化とともに、データの統合まで視野に入れ活動が進められています。

この勉強会では、まず、今後、日本においてもオープンデータへの取り組みが本格化すると考えられますが、すでにオープンデータへの実践がはじまっている横浜の地で文化機関のオープンデータ化についての見方を紹介します。

次に、オープンデータのためのライセンスのあり方としてクリエイティブコモンズについても紹介します。クリエイティブコモンズとは、Creative Commons Japanのサイトでは以下のように定義されています。

「クリエイティブ・コモンズとは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。CCライセンスはインターネット時代のための新しい著作権ルールの普及を目指し、様々な作品の作者が自ら「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」という意思表示をするためのツールです。」

当日には、クリエイティブコモンズやその運用例、および、クリエイティブコモンズとオープンデータの関係などについて見ていきます。

最後に、オープンデータの潮流のもとで、今年に入ってから、横浜市、横浜市立図書館、横浜オープンデータソリューション発展委員会の協働で行われてきた試みを紹介し、当面の具体的課題や今後の展望について議論の場を設けます。

■日時、場所、参加申し込み方法など
日にち:平成25年8月23日(金)
時 間:15:00〜17:30 (開場:14:30)
場 所:横浜市中央図書館5階第1会議室(職員通用口から入館の上、窓口職員にお声掛け
いただき、職員専用EVで5Fに上がって下さい。)
定 員:50名(一般参加30名、市職員・文化施設関係者枠20名、)
参加費:無料
参加申し込み:Facebookページ

■内容
第一部 文化機関におけるオープンデータその意義と動向
(講師:リンクト・オープン・データ・イニシアティブ 小林巌生)

第二部 ライセンスから考えるオープンの価値(仮)
(講師:クリエイティブコモンズジャパン 生貝直人)

第三部 横浜における文化芸術観光分野のオープンデータ取り組み紹介
横浜市の取り組み紹介: 横浜市政策局政策課 関口 昌幸
民間の取り組み紹介:横浜オープンデータソリューション発展委員会 上野 直樹
図書館データや二次使用ルールの現状と今後の課題:横浜市立図書館 横浜市中央図書館調査資料課
第四部 質疑応答、オープンマイク

■講師プロフィール

生貝直人(いけがいなおと)

1982年埼玉県生まれ。博士(社会情報学、東京大学)。2005年慶應義塾大学総合政策学部卒業、2012年東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。情報・システム研究機構融合プロジェクト特任研究員、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教、東京藝術大学総合芸術アーカイブセンター特別研究員、特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事、総務省情報通信政策研究所特別フェロー等を兼任。
専門分野は日米欧の情報政策(知的財産、プライバシー、セキュリティ、表現の自由)、文化芸術政策。『情報社会と共同規制』により第27回テレコム社会科学賞奨励賞受賞。

小林巌生(こばやしいわお)
1977(昭和52)年 神奈川県生。
デザイナー、ウェブアーキテクト、コンセプター。
ウェブデザイナーとして大手企業や自治体等のウェブサイト構築プロジェクトに多数参加。
また、地域情報化×ウェブをテーマに活動。オープンデータにも積極的に取り組んでおり、政府や自治体、公共機関のオープンデータ施策の支援も行っている。
特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ副理事長
ヨコハマ・LOD・プロジェクト主催
オープンデータ流通推進コンソーシアム委員
横浜オープンデータソリューション発展委員会理事

■主催、共催、後援
・主催
横浜オープンデータソリューション発展委員会

・共催
特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ

・後援
横浜市政策局政策支援センター
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団

■連絡先
横浜オープンデータソリューション発展委員会 上野直樹
nueno@tcu.ac.jp